ドキュメントまたはシーンのパッケージ化
操作方法: [ファイル] > [パッケージ]
ドキュメントやシーンは Web で公開する前に CosmoPackage でパッケージする必要があります。パッケージはドキュメント、シーン、ワールドの作成に必要なすべてのファイルを検索し、サーバーで公開するファイルを編成するプロセスです。公開はパッケージされたファイルを Web サーバーにコピーして、Web クライアントからアクセス可能にするプロセスです。
パッケージでは次の作業が行われます。
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Web でドキュメントやワールドの構築に必要なすべてのファイルを収集し、1 つのディレクトリにコピーします。ファイルをコピーする際、絶対パスを相対パスに変換し、パッケージをほかの場所 (たとえば Web サーバー) に移動できるようにします。
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VRML ファイルの場合は VRML ファイル・フォーマットの修正バージョンを書き出し、現在の VRML 標準に適合させます。Cosmo Worlds で保存されたファイルは、Cosmo Worlds がインストールされたシステムの Cosmo Player を使用して直接表示できますが、Web に公開する前にファイルのパッケージが必要です。
注記: パッケージは一方向のプロセスです。パッケージによりオーサリング情報は削除され、ファイルが最適化されます。この削除された情報がなければ、埋め込み画像、HTML ファイル中のプラグイン・アプリケーション、VRML ファイルのアニメーションは編集できません。このためファイルの編集を続ける場合は、Cosmo Create または Cosmo Worlds で保存したオリジナルのファイルで作業します。編集が完了したらファイルをパッケージし直してください。
主要ステージ
[ファイル] > [パッケージ] を選択すると、Cosmo Package ユーティリティが起動されます。左下の 3 つのボタンにより、パッケージ・プロセスの各ステージを実行できます。
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[検索]
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このステージでは、ドキュメントをサポートするローカル・ファイルすべてを検索します。ファイル中のすべてのローカル URL (たとえばインライン、テクスチャ、サウンド、イメージなど) が検索され、このファイルのパッケージの一部として含められます。リモート・ファイルと検証機能をオフにした場合のリンク先は、このステージでは無視されます。
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[パッケージ]
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このステージではパッケージに必要なファイルを 1 つのステージ・ディレクトリにコピーします。絶対パスは相対パスに変更され、Web サーバーでワールドを公開できるようにします。パッケージ中、CosmoPackage は VRML ファイルの最適化も行い、名前を付け直します (たとえば .gz や .wrl の拡張子を付加します)。SGI 独自の属性は HTML ファイルから取り除かれます。
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[プレビュー]
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このステージではパッケージ・ファイルを確認して、リンク、アニメーション、センサー、スクリプト、VRML ワールドでのナビゲーション、HTML ページのレイアウトなどをテストできます。
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[CosmoPackage] ウィンドウの右下に表示されるアイコンを確認してください。パッケージが開いた箱のアイコンのときは、パッケージの処理中です (検索 または パッケージ中です)。アイコンがリボンのかかった閉じた箱になると、パッケージが終了し、検索と パッケージの両方が完了しました。
注記: ドキュメントの種類に関わらず、ディスクに保存するためにパッケージを保存する必要があります。
CosmoPackage は次のフォーマットのファイルを処理します。
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Cosmo Worlds (これらのファイルは VRML 2.0 フォーマットに変換されます。Cosmo Wrolds のファイルには、VRML 2.0 にはない、追加機能が含まれています。)
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VRML 1.0 および VRML 2.0 (VRML 1.0 ファイルは VRML 2.0 に変換されます。)
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Inventor (Inventor ファイルは VRML 2.0 に変換されます。)
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Cosmo Create (これらのファイルには標準の HTML にない、SGI 独自のデータが含まれています。ほとんどのブラウザでは余分なデータは無視されますが、パッケージ中に削除されます。)
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HTML
ほかのドキュメント・タイプ (.rgb や .gif のイメージ・タイプ、Java クラス・ファイル、Shockwave プラグイン・ファイルなど) では、ほかのローカル・ドキュメントへの参照は検索されません。これらのファイルでは参照の修正、最適化は行われず、パッケージ・ディレクトリに移動されるだけです。
参照: