サウンドの作成

このページの内容: 境界 | ローカル・サウンド | URL | 説明 | ピッチ | 強度 | 空間性 | ステレオ | 録音 | 優先順位 | トリガ

操作方法: [エディタ] パレットのボタンをクリックします。

サウンド・エディタを使用すると、シーンにサウンドを追加して、サウンドが聞こえる境界、ピッチ、ボリューム、および繰り返し再生するか 1 回だけ再生するかなどの属性を設定できます。サウンド・クリップに名前を付けると、クリップをシーン中で繰り返して使用できます。クリップをオンするトリガの作成 を使用すると、サウンドのトリガとなるイベントを指定できます。

またサウンドを直接ファイルに取込んだり ([ファイル] > [取込み])、インライン・ファイルとして取り込む ([ファイル] > [インラインとして取込み]) ことも可能です。詳細は「オブジェクトの取込み」を参照してください。

境界

サウンド・エディタ により、サウンドが聞こえる領域を定義する 2 つの楕円体の境界を指定できます。図に示すように、内側の楕円は フロント最小バック最小 で定義されます。

内側の楕円の内部では、最大強度でサウンドが聞こえます。フロント最大 および バック最大 の値は外側の楕円を定義します。内側の楕円と外側の楕円の間でサウンドは線形に減衰し、サウンドの位置から遠ざかるほどに強度が弱くなります。外側の楕円の外部ではサウンドは聞こえません。

範囲のリサイズ ダイヤルで、サウンド範囲の値を均一にスケール変更できます。ダイヤルを使用してデフォルトの値 (フロント最小バック最小フロント最大バック最大 がそれぞれ等しい) をスケール変更する場合、サウンドは全方向性となります。この場合、サウンドの範囲は楕円ではなく球形になります。ブラウザで再生する場合、この場合が最も効果的な範囲です。

ローカル・サウンドの作成

ローカル・サウンドはシーン階層においてグループ化ノードの下に配置します。[ローカルの作成] が淡色表示の場合、オブジェクトに対して親グループを選択するか、親グループが存在しない場合は作成する必要があります。

親グループがある場合は "親" 上矢印ボタンを押して選択します。[ローカルの作成] が淡色表示のままであれば、[編集] > [親グループを作成] を選択して親グループを作成し、[ローカルの作成] ボタンを有効にします。

サウンド・ファイル URL の指定

サウンド・クリップのソース・ファイルは [URL] フィールドで指定します。6.2 Audio Library (.wav、.aiff、.aifc、.au) のフォーマットをサポートするファイルを使用できます。またサウンドをサポートするムービー・フォーマット (MPEG1-Systems など) のファイルも使用できます。

[説明] フィールド

説明 はブラウザで表示されます。サウンドがオフの場合、ブラウザはサウンドが再生されるときにこのテキストを表示します。

ピッチ

ピッチはサウンドの再生速度を指定します。1 を指定すると通常のピッチと速度になります。2 を指定すると、通常の 2 倍の速度でサウンドが再生され、ピッチは通常よりも 1 オクターブ高くなります。.5 を指定すると、サウンドは通常よりも 1 オクターブ低く再生されます。

強度

強度 はサウンドのボリュームを調整します。0 を指定するとサウンドは聞こえません。1 でボリュームは最大になります。さらに増幅が必要な場合は、アウトライン・エディタで 1 より大きい値を指定します。

空間性

[空間性を持たせる] チェック・ボックスは、ブラウザがサウンドを空間的に配置するかを指定します。[空間性を持たせる] がオン (デフォルト) の場合、ブラウザはサウンドを空間的に配置します。この場合のサウンドは常にモノラル (1 チャンネル) です。

[空間性を持たせる] がオフの場合、サウンドはステレオの両チャンネルとも同じボリュームで再生されます。ステレオ・サウンドは通常のステレオの間隔とバランスで再生されます。

環境サウンドを作成するには、[空間性を持たせる] をオフにして、最小最大 の範囲をワールド全体に拡大してください。

ステレオ・サウンド

[空間性を持たせる] をオンにしたサウンドにステレオのソースを使用しないでください。ステレオのソースは、本当に環境のステレオ効果が必要な場合にだけ使用してください。ステレオ・サウンドはモノラル・サウンドの 2 倍の帯域幅を必要とします。

サウンドの録音

最高のパフォーマンスを得るには、サウンドの録音に 22.05Hz のサンプリング・レートを使用してください (標準の CD の半分のサンプリング・レートです)。シーン中のすべてのサウンドに同じサンプリング・レートを使用してください。MediaConvert ユーティリティを使用すると、既存のサウンドを適切なサンプリング・レートとチャンネル数で変換できます。

優先度

[優先度] では 4 つの選択が可能です。

ブラウザは現在有効なサウンドのすべてを再生できない場合、優先順位の高い順に可能な限りのサウンドを再生します。

サウンドのトリガ

[トリガの作成] ボタンを使用すると、サウンドのトリガとなるイベントを指定できます。一般的なイベントには、オブジェクトをクリックした場合 (タッチ・センサー)、ユーザがオブジェクトに衝突した場合 (衝突点)、ユーザが最初にシーンを表示したとき (ワールド・エントリ・スクリプト)、ユーザがシーン中の特定に場所に接近したとき (近接センサー) などがあります。

参照: