例題: サンプル・ワールドのパッケージ

このページの内容: デフォルト | ディレクトリ構造 | マッピング | ディレクトリ・インデックス | パッケージ外参照

CosmoPackage の背景資料を確認したら、このサンプルでオプションの設定方法やパッケージ中の動作などを確認してください。そのほかの情報として、このセクションの終わりにあるヘルプ・カードも参照してください。

サンプル・ファイルは次のディレクトリにあります。

/usr/share/Insight/library/SGI_bookshelves/Help/books/CosmoCreate_UG/Tutorial/samplePackage

このディレクトリには次のファイルとサブディレクトリがあります。

Cosmo Create ユーザへの注意: 拡張子が .wrl のファイルは Cosmo Worlds で作成されたファイル、.jpg ファイルは JPEG フォーマットのイメージ・ファイルです。Cosmo Worlds をインストールしていない場合、.wrl ファイルは "ブラック・ボックス"として扱われ、そのままコピーされ処理されません (参照は検索されず、標準 VRML への変換も行われません)。

デフォルト値の使用

最初に、CosmoPackage をデフォルト値で実行します。sample.html ファイルをパッケージのルート・ファイルとして使用します。このファイルには office.wrlmap.wrlotherClients/ディレクトリへのリンクが含まれています。map.wrl ファイルは textures/ ディレクトリの GoggleEyes.jpg テクスチャを使用します。

デフォルトではファイルがディレクトリを参照している場合、ディレクトリ中に index.html があれば、CosmoPackage はこのファイルをパッケージします。「ディレクトリ・インデックスの参照」を参照してください。例では、index.htmlotherClients/ ディレクトリの 3 つの .wrl ファイルをリンクしています。

sample.htm をパッケージするには、次の手順に従ってください。

  1. sample.htm を開いて [ファイル] > [パッケージ] をクリックします。

  2. パッケージ・ディレクトリを使用します。たとえばテキスト・ボックスに 「myPkgDir」 と入力して [了解] をクリックします。

    sample.htm がこのパッケージのルートとして追加されます。

  3. [検索] をクリックします。CosmoPackage はルート・ファイルにリンクされたすべてのファイルを検索し、パッケージに追加します。

  4. [パッケージ] をクリックします。CosmoPackage は必要なファイルが含まれたパッケージを作成します。

  5. [プレビュー] をクリックして、パッケージのリンクをテストします。

  6. [保存] をクリックします。パッケージは作業ディレクトリ以下の /myPkgDire/stage に保存されます。

stage/ ディレクトリの内容を確認してください。次のような構成になっています。

ここで重要なことは次の点です。

ディレクトリ構造の維持

論理サブディレクトリに配置された多くのファイルがある場合は、ファイル構造が平坦化されるのを避けることも可能です。階層化されたファイルを保存するには、次の手順に従ってください。

  1. [再起動] をクリックします。

  2. [マップ] タブをクリックして、[階層構造] チェック・ボックスをクリックします。

  3. [検索] をクリックします。

  4. [パッケージ] をクリックします。

  5. [保存] をクリックします。

/workingDirectory/myPkgDire/stage を確認してください。usr/ サブディレクトリが作成され、ディレクトリ構造が深い場合、パッケージの内容は次のようなディレクトリに見つかります。

/workingDirectory/myPkgDir/stage/usr/share/Insight/library/SGI_bookshelves/Help/books/
          CosmoCreate_UG/Tutorial/samplePackage

明らかにこのパスは短くする必要があります。次のセクションで説明するカスタム・マッピングを追加してください。

ディレクトリのマッピング

オリジナル作業ディレクトリからパッケージ・ディレクトリへファイルをマップするには、次の手順に従ってください。

  1. [再起動] をクリックします。

  2. [マップ] タブをクリックし、[階層構造] ボックスをオンにします。

  3. [追加] をクリックします。[マップ元] フィールドに次のディレクトリを (一行で) 指定します。

    file:/usr/share/Insight/library/SGI_bookshelves/Help/books/
              CosmoCreate_UG/Tutorial/samplePackage/

    先頭に必ず file:/ を付けてください。


    [マップ先] フィールドに 「.」 (stage/ ディレクトリを表します) を指定します。


  4. [検索] をクリックします。

  5. [パッケージ] をクリックします。

  6. [保存] をクリックします。

以上でファイルに短く、読みやすいパスを設定できました。オリジナルのディレクトリ構造は (otherClinents/textures/ ディレクトリがパッケージの一部として) 維持されます。

ディレクトリ・インデックス (index.html) の参照

この例では他の便利なテクニックが説明されています。sample.htm には otherClients/ ディレクトリへのリンクが含まれています。デフォルトでは HTML リンクがディレクトリを指す場合、index.html がパッケージされます。例では index.html ファイルに各ディレクトリのすべてのファイルへの参照が含まれ、これらのファイルが再帰的にパッケージに取り込まれます。

またパッケージャに対して、ディレクトリ参照を受け取ったときに使用するほかのファイル名を指定できます。CosmoPackage でディレクトリ参照を処理するときに index.html 以外のファイル名を使用する場合は、CosmoPackage の [ディレクトリ] パネルに使用する名前を追加してください。

自分でファイルを指定

すでにサーバーに配置された特定のファイルが分かっていて、そのファイルをパッケージに含めない場合はパッケージ外参照が便利です。

パッケージ外参照の使用のテストとして、すべてのテクスチャがサーバーの特定の場所に配置されているとします。パッケージのテクスチャを削除するには、次の手順に従ってください。

  1. [再起動] をクリックします。

  2. [自分でファイルを指定] タブをクリックします。

  3. [追加] をクリックします。

  4. パッケージ外参照のパスを (一行で) 入力します。


    file:/usr/share/Insight/library/SGI_bookshelves/Help/books/
              CosmoCreate_UG/Tutorial/samplePackage/textures/


    パッケージ外参照の先頭に必ず file:/ を付けてください。

  5. [検索] をクリックします。

  6. [パッケージ] をクリックします。

  7. [保存] をクリックします。

パッケージ・ディレクトリの内容を確認するときに、テクスチャが含まれていないことに注意してください。テクスチャはサーバー上に配置されていると仮定したので、CosmoPackage は textures/ ディレクトリのリンクを追跡しません。

ヒント: ファイルに ../textures などの相対参照が含まれている場合、パッケージ外参照に ../textures も指定する必要があります。

参照: