家の作成

レベル : 初級者

目標 : PEP モデリング (ポイント、エッジ、ポリゴンの編集) の基本技能を学習します。また、頂点に色を指定し、背面を消去することによって、モデルの外観を変える方法を学習します。

前提 : PEP モデリングの概念を熟知している必要があります。詳細については、オンライン・ヘルプの「PEP モデリング: ポイント、エッジ、ポリゴンの編集」を参照してください。また、Cosmo Worlds ユーザー・インターフェイスを熟知している必要があります。詳細については、「ユーザー・インターフェイスの概要」を参照してください。

完成作品 :

このチュートリアルは、以下のセクションで構成されています。

操作ミスを修正するには、[取消] と [再実行] を使用します。


屋根を作成する

家の基本的な形は、かなり単純です。

  1. 最初に、PEP編集モードでキューブを作成します。個別のポリゴンを見やすくするために、ラインを非表示に切り換えます (ワークエリアの上でマウスを右クリックし、ポップアップ・メニューの [描画スタイル] - [陰線処理表示] をクリックします)。

  2. 一番上のポリゴンを選択し、 をクリックしてそのポリゴンを縦に分割します。



  3. 分割したポリゴンの中央のエッジを選択し、Shift キーを押しながら側面のポリゴンに沿ってドラッグし、エッジを押し上げて屋根の形にします。

屋根窓を作成す

[分割] ボタンを使って屋根窓を定義する

分割処理とカット処理を組み合わせることによって、新しいポリゴンを押し出し形成して移動すると、正方形のような単純な PEP オブジェクトから面白い形を作成できます。ここでは、基本的な家の形から屋根窓を作成する方法について説明します。

  1. 例 1 の基本的な家の形から開始します。屋根の側面を選択し、 をクリックしてポリゴンを縦に分割します。




  2. 屋根の下半分を選択し、 をクリックしてポリゴンを横に分割します。



  3. 新たな選択は行わずステップ 2 での選択を保ちながら、 をクリックして図のように長方形を分割します。



  4. 屋根窓の屋根のアングルを作るには、該当する長方形を選択し、 をクリックします。



これで、屋根窓の基本的な形ができました。

屋根窓を突き出し、回転し、引き出す

  1. 屋根窓を引き出すには、Shift キーを押しながら屋根窓を構成する 4 つのポリゴンをクリックします。最後にクリックするポリゴンはマスター選択になり、そのアウトラインが黒になります。



    マスター選択は、屋根窓の前面を家の前面にそろえるために使用されます。作業するうちにマスター選択が失われた場合、Shift キーを押しながらそのポリゴンを 2 度クリックすると再選択できます。1 度目のクリックでポリゴンの選択を解除し、2 度目のクリックでそのポリゴンが選択に追加され、マスター選択として指定されます。

  2. 屋根窓を上に移動し、屋根の残りの部分から離します。ステップ 1 で説明したように正しいポリゴンを指定してください。次に、[選択したポリゴンの押出し] ボタン をクリックします。屋根窓の上にマウス・カーソルを置いて、Ctrl キーを押しながら、家から屋根窓が離れて、屋根窓のエッジが屋根に直角になるようにドラッグします。



    次に、屋根窓の面を家の前部に平行にします。アングルを修正するには、スナップ・ターゲットと [PEP回転/スケーリング・ツール] を使用します。

  3. 家の前部の上にマウス・カーソルを置いて、マウスの中ボタンをクリックして、スナップ・ターゲットを配置します。黄色の矢印が表示されます (ステップ 4 の画像を参照)。スナップ・ターゲットは、家の前部に (ステップ 1 で指定された) マスター選択をそろえるために使用されます。

  4. [PEP回転/スケーリング・ツール] ボタン をクリックして、シーンをクリックすることによってツールを配置します。PEP回転/スケーリング・ツールは、マスター選択の上またはその近くにある必要はありません。しかし、リングと緑のボールは、家の側面と同じ平面に置く必要があります (下の画像を参照)。



  5. 屋根窓のポリゴンが選択されていることと、マスター選択が指定されていることを確認します (ステップ 1 を参照)。緑のノブをドラッグして、PEP回転/スケーリング・ツールを回転します。PEP回転/スケーリング・ツールによって屋根窓の面が引き出されます。屋根窓の前部が家の前部と平行になるまで、PEP回転/スケーリング・ツールをドラッグします。点線は、スナップ・ターゲットと比較したマスター選択の位置を示します。このフィードバックは、屋根窓を正確に配置するのに役立ちます。




  6. 屋根窓が正しく見えるように、完成前に屋根窓を上に動かす必要があります。まず、屋根窓を構成するポリゴンが選択されていることを確認します。家の前部の上にカーソルを置いて、家の前部を構成するポリゴンの上部エッジと屋根窓の下部エッジがそろうように、Shift キーを押しながら屋根窓をドラッグして上に移動します。ここでも、スナップ・ターゲットからのフィードバックが、屋根窓を正確に配置するのに役立ちます。マスター選択の並びを示すスターバーストが表示されます。



  7. ワークエリアをクリアします。[PEP] パレットと [レイアウト] パレット上のボタンをクリックして、PEP回転/スケーリング・ツール とスナップ・ターゲット を消去します。

ドアを作成し、開ける

屋根窓が完成したので、次は家のドアを作成します。

  1. [PEP] パレットの [カットツールをドラッグしてポリゴンから四角形をカット] ボタン をクリックして、カット処理ツールを家の前部を横切るようにドラッグして家のドア用の新しいポリゴンを定義します。



  2. このポリゴンを選択、移動しようとすると、家の前部を定義するポイントが引き出されます。ドアを定義するポリゴンのみを移動するには、そのポリゴンを選択して、[選択したポリゴンを切り離す] ボタン をクリックします。

  3. その結果、家の残りの部分とは独立してポリゴンを移動できるようになります。

  4. 次に、ドアのエッジをちょうつがいのように回転させます。下に示すように、シーンに PEP回転/スケーリング・ツール を配置して、ドアのエッジに沿って並べます。



    ドアを構成するポリゴンを選択していることを確認して、PEP回転/スケーリング・ツール上のグリーンのノブをドラッグしてドアが開くように回転させます。

家に着色する

家に着色するには、頂点カラー・ツールを使用します。これは、とても使いやすいエディタです。このエディタの基本については、「頂点カラー・ツール クイック・リファレンス」を参照してください。ただし、家の残りの部分とは独立した屋根の色を得るためにトリックがあります。現在、屋根の各側面は、家の側面全体を構成する 1 つのポリゴンで構成されています。屋根に色を指定しようとすると、このようになります。



注記 : この画像は、ワークエリアと 頂点カラー・ツールの一部を示しています。ワークエリア内のモデルは、陰線処理表示されています。

家の側面を構成する下部の正方形のみに色を指定するには、まず側面のポリゴンを 2 つのポリゴンとして定義する必要があります。[PEP] パレットの [選択したポリゴンを切り離す] ボタン をクリックします。クリックすると、新しいエッジの最初のエンドポイントが定義され、直線が引かれます。2 番目のエンドポイントを作成する場所でマウス・ボタンを離します。これで、側面のポリゴンを 2 つのポリゴンに分ける新しいエッジが完成し、屋根が家の側面の残りの部分から分離されました。この作業を繰り返して、家の側面と屋根を分離します。家の側面に色を指定すると、下の画像のようになります。

家の中を見る

家に着色したら、描画スタイルを [陰線処理表示] から [通常表示] に切り替えます (マウスを右クリックしてポップアップ・メニューを表示して、[描画スタイル] - [通常表示] をクリックします)。家の中を見ても、壁や床の内側は見えません。これを修正するには、[PEPノーマル・ドクター] を開いて、[裏向き三角形の選別] の横のボックスをオフにします。

  1. 家を選択します。PEP 編集モードではないことに注意してください。



  2. [外観] パレットの [PEPノーマル・ドクター] ボタンをクリックします。


  3. [裏向き三角形の選別] の横のボックスをクリックして、オフにします。

これで、家の内側の壁や床が見えます。

これで完成です。ここで扱ったトピックやツールの詳細については、オンライン・ヘルプの該当するセクションを参照してください。