このページの内容: 作成手順 | 例 | 性能LOD | 範囲 | モード | 選択 | レベルの追加 | レベルの削除
細部レベル (LOD) グループには、レベルで参照される子オブジェクトが任意の数含まれます。距離 LOD では、各レベルが表示される距離を指定します。性能 LOD では、最適なパフォーマンスで表示を行うためのレベルをブラウザに決定させます。
操作方法: [アクション] パレットの [LODエディタ] をクリックします。
簡単な LOD グループを作成するには、次の手順に従ってください。
LOD グループの動作についての基本を説明しました。次にファイル /usr/share/Insight/library/SGI_bookshelves/Help/books/CosmoWorlds_UG/Models/brazier.wrl
を開いてください。
図に示すように、この LOD では第 1 レベルにテクスチャを貼り付けた火鉢、第 2 レベルに茶色の立方体が設定され、第 3 レベルは空です。LOD の構造は一般的な LOD グループで、接近した場合の詳細なオブジェクトが最低 1 つ、構造を簡単にしたバージョン、および遠距離用の空のグループで構成されます。またポリゴン削減器を使用して、第 1 オブジェクトの中間レベルのオブジェクトも作成できます。
オブジェクトを選択してLODエディタを開き、設定を確認します。次の画面が表示されます。
[性能] ボックスをクリックすると、LOD を 性能 LOD に変換できます。性能 LOD では距離ではなく、レンダリング・パフォーマンスに基づいてブラウザが適切なレベルを選択します。性能 LOD オプションを選択する場合、範囲バーは左側で "最高"、右側で "最速" を表します。ブラウザは良好なフレーム・レートを維持してレンダリング可能な、最も低いインデックスでレベルを選択します。ブラウザによってはこのオプションは無視されます。
[性能] オプションを選択する場合、[点から計算された距離] および [範囲制限] のテキスト・ボックスは編集できません。
距離 LOD の場合、距離はユーザのビューポイントからオブジェクトのセンターまでが計測されます。センターはLODエディタ の [点から計算された距離] ラベルの下にある [x]、[y]、[z] の各テキスト・ボックスで指定できます。デフォルトのセンターは原点の (0 0 0) です。火鉢の例ではセンターは (740 127.007 -1187.5) です。
[範囲制限] テキスト・フィールドは、最終範囲を除いた範囲の制限を表します。このフィールドは現在選択された範囲 (範囲バーの青の部分) の制限を反映しています。このフィールドに新しい値を入力して Enter キーを押すと、新しい値が範囲バーに表示されます。
LOD エディタには 2 つのモードがあります。1 つは LOD グループのテスト用 (アクティブ LOD) で、もう 1 つはレベルの編集用 (現在レベルの保持) です。レベル間の移行をテストする場合は [アクティブ LOD] を使用します。シーンをズーム・イン、ズーム・アウトするとき、レベル間の移行を滑らかにして、レベルが切り替わるときに突然オブジェクトが現れないようにします。1 つのレベルに固定して詳細な編集を行う場合は [現在レベルの保持] オプションを使用します。
どちらのモードでも、範囲バーの目盛をドラッグできます。
LOD グループを選択する場合、レベルを切り替えても現在の選択は変更されません。レベルまたはレベルの一部が選択された場合、レベルを切り替えると現在の選択が変更されます。
ファイルを保存するとき、アクティブ LOD モードをアクティブにしてください。保存後、LOD グループを選択し個々のレベルを選択すると、モードは自動的に 現在レベルの保持 に切り替わります。この変更により選択したレベルへの変更を行えます。レベルを選択解除して LOD グループ全体を選択すると、モードは アクティブ LOD に戻ります。
LOD グループにレベルを追加することは、グループに子を追加することと同じです。詳細については「オブジェクトの選択とグループ化」を参照してください。
LOD グループからレベルを削除するのは、グループから子を削除することと同じです。レベルを選択してカットするか、グループから削除します。