このページの内容: 作成 | アバタについて | 適用と変更取消 | ヘッドライト | ビューア・タイプ | ビューア速度 | 表示制限 | 高度な設定
ナビゲーション情報エディタを使用して、ビューアとビュー・モデルの特定の物理特性を表せます。シーンで使用するデフォルトのビューア (歩く、調べる、飛ぶ、任意) を指定できます。またアバタの属性も指定できます。アバタはワールド内の現在のビューポイントにおける、ユーザの物理的な特性です。アバタのサイズは衝突の発生に影響し、またげるオブジェクトの高さにも影響します。
操作方法: [エディタ] パレットの [ナビゲーション情報エディタ] をクリックします。
[グローバルの作成] および [ローカルの作成] を使用して NavigationInfo ノードを作成します。光源やサウンドと同様、NavigationInfo ノードにはグローバル (シーン階層のルートに配置され、ほかのオブジェクトと関連付けられません) またはローカル (Transoform ノードの下に関連オブジェクトまたは関連グループ、ほかのオブジェクトとともに配置されます) があります (「グローバルとローカルの比較」を参照してください)。
NavigationInfo ノードはバインド可能なノードです。ブラウザはファイルに見つかる最初の NavigationInfo ノードにバインドします。続くすべての NavigationInfo ノードは、特定の条件でブラウザをほかの NavigationInfo ノードにバインドする Script ノードがファイルにない場合は無視されます。
アバタ は現在のビューポイントにおける、シーン内でのユーザの物理的な特性です。[サイズ] フィールドでは、衝突が検出されるシーン中のユーザとオブジェクト間の距離を指定します。たとえば 2 を指定して衝突検出を有効にする場合、ビューポイントとオブジェクトの距離が 2 メートルより近くなると衝突が発生します。デフォルトのサイズは 0.25 メートルです。
[高さ] フィールドは、ブラウザがビューポイントを維持する地面からの高さです。たとえばユーザに 1.9 メートルの高さを体験させる場合は 1.9 を指定します。ユーザのビューポイント (アバタの頭) は地面から 1.9 メートルの高さになります。このフィールドはウォーク・ビューアなどの、地面を使用するビューアのみで使用されます。デフォルトの高さは 1.6 メートルです。
[ステップ] フィールドは、ビューポイントが衝突せずに上を通過できるオブジェクトの高さを表します (道に落ちている小石に衝突しないでまたぐことができます)。このフィールドは、すべてのブラウザで登れる階段を作成する場合に有効です。デフォルトのステップは 0.75 メートルです。
[適用] をクリックすると、入力した値が NavigationInfo ノードの一部としてファイルに保存されます。[変更取消] をクリックすると、フィールドの値が前回適用した値に戻ります ([変更取消] は厳密には [取消] とは異なります。前回適用された値に戻すのであって、前の値に戻すのではありません)。
[ヘッドライト] チェック・ボックスを使用して、シーンがブラウザにロードされるときのヘッドライトのオン/オフを指定できます。
[ビューア・タイプ] フィールドでは、シーンが最初にロードされるときにブラウザが使用するビューアのタイプを指定します。
ビューア・タイプ | Cosmo Player で定義されているビューア* | 使用状況 | ブラウザでのビューアの変更 |
任意 | Walk(デフォルト) | ブラウザ内でユーザがビューアを選択します。 | 可 |
歩く | Walk | ウォーク・スルーでワールドをナビゲートします。 | 不可 |
調べる | Examiner | 1 つのオブジェクトを検査します。 | 不可 |
飛ぶ | Fly | 浮遊または飛行でワールドをナビゲートします。 | 不可 |
なし | ビューアの使用不可 | ビューアを使用できません。 | 不可 |
任意/歩く | Walk | 起動時はウォーク・スルーでワールドをナビゲートします。 | 可 |
任意/調べる | Examiner | 起動時は 1 つのオブジェクトを検査します。 | 可 |
任意/飛ぶ | Fly | 起動時は浮遊または飛行でワールドをナビゲートします。 | 可 |
任意/なし | 起動時はビューアの使用不可 | キーボード・ショートカットでナビゲートを行います。 | 可 |
[ビューア・スピード] フィールドは、ビューアがシーン内を移動する速度を表します。デフォルトは 1m/s です。この値はエキザミナ・ビューアでのカメラのパンおよびドリーに影響します。回転速度には影響しません。
[可視度の制限] フィールドでは、ユーザから見える最も遠い距離を設定します。0 (デフォルト) は制限なしを表します。このフィールドには 0 以上の値を指定してください。
Script ノードを使用して NavigationInfo ノードなどをブラウザにバインドする方法については、Jed Hartman と Josie Wernecke による『The VRML 2.0 Handbok』を参照してください。「第 7 章 Scripting」に、バインド可能な各ノード・タイプに対して、ブラウザがそれぞれのスタックを管理する方法が説明されています。
参照: